上海在住・『Anam』共同プロデユーサー林陽一氏からのメッセージ♪

皆様こんにちは!
今回、共同プロデュースをさせて頂いた『はやP』こと、林陽一です。

アナムさんのニューアルバムは、ナント『上海』録音なのです。
何でまた?(よりによって?)上海!?なの????
…と、多くの方がお感じになると思いますが、実はアナムさんは一昨々年くらいから
何度かライブ出演の為にご来海されていて、その際にバックミュージシャンとして
サポートさせて頂いていたのが縁で、光栄にも今回のレコーディングまで
お付き合いさせて頂く運びとなりました。

私は上海に10年近く住んでいるのですが、この街は良くも悪くも無茶苦茶な処で、
やたら電飾ぴかぴかのレトロフューチャーな街並とは裏腹に、良い意味で!?プリミティブで、
「明日の事は明日考えれば良いや!」的なお気楽ゴクラクな中国の人達が、
それこそ『超自由』に自分勝手に暮らしている様は、我々日本人にとっては
想像を絶する世界だったりします(笑)

コレは初めて来た日本人にとっては凄い衝撃(私もそうでした)で、
大体意見が真っ二つに別れます。

 1:もう嫌、こんな失礼な街は二度と来たく無い! と拒絶してしまうか…
 2:何コレありえない!笑える〜!面白ーい! とリピーターになるか…

このどちらかが非常に多く、中間的な意見が意外と少ないのです。
(アナムさんはアーティストさんなので、その鋭い感受性から、
後者だったのかな?と勝手に想像していますが(笑))

しかし、最初にこのお話を頂いた時は、まさかこーんな大掛かりな反日デモが
発生するなんて夢にも思わず、スケジュールも当初は「半月くらい滞在して
のんびりやろうか!」みたいなノリだったのですが、皆様ご周知の通り
2012年の9月に例のデモが発生し、それから一気に日中間の関係が一気に
冷え込んでしまい、暫くず〜っとキナ臭い日々が続いていた為、スケジュールを
大幅に見直さざるを得なくなりました。

故に、収録は結構タイトに詰め込んだのですが、大きな事故もなく、
アナムさんの体調もバッチリで、加え、新しい出会いなんかもあり、
非常に濃くて充実した収録だったと思います。

もちろん収録の環境にしても機材にしても日本の商用スタジオの様には行かないので、
色々と苦労もありましたが、逆に言えば、日本じゃ絶対に有り得ない様な、
『自由な空気感』がギッシリ詰まったアルバムになったと思っています。

何というか、昨今の日本の環境は、良くも悪くも『キッチリ』『カッチリ』し過ぎて、
プリプロ時の遊び心というか『ノリ一発の勢い』みたいな部分を中々最終的なお皿にまで
落とし込めない、…というより「コレこのまま出しちゃマズいでしょ!」的な暗黙の目配せ!?
みたいな目に見えない圧力がある気がしています。
そういう意味でも、今回のアルバム制作は、アナムさんには自由に羽ばたいて
頂けたんじゃないかな?と自負しています(笑)

スタジオで「せーの」で一発で録った曲や、実際に上海のお店で、お客さんの前で演奏した
生ライブ録音もありますが、今回のCDでは、なるべく『そのまま』お届けしています。
演奏は非常に荒削りだから(!?)聴いていてなんだか微笑んでしまうワクワクする様な感覚
というのを感じて頂けたら最高です。

是非是非、目を閉じて『アナムさんの魂のヴァイブ』を感じて下さい!
(あ、運転中は目を閉じちゃ駄目ですよ(笑))


2013年5月吉日
林 陽一@Studio INSOMNIA